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春の詩 春夜(蘇軾) [詩]

今は桜の花や月、そして、暮れかけの空の色も綺麗な季節です
ね~。春の空気って、もわっと、ほんわかしていて、いいです。
そんな感じを表している詩がないかな~、李白の詩で何か?と
本を見ていたのですが、なかなか、ぴったりというのは見つかり
ませんでした。。

最近、「レッドクリフ」の宣伝が多いですね~赤壁と言えば蘇軾の
赤壁賦は有名です。。でも、「赤壁賦」は長いです~

蘇軾の「春夜」を写してみます。。(前にも載せたのですが・・^^;)

春夜[かわいい]

春宵一刻値千金   春宵一刻 値千金
花有清香月有陰   花に清香有り 月に陰有り
歌管楼臺聲細細   歌管 楼臺 声は細細たり
鞦韆院落夜沈沈   鞦韆 院落 夜は沈沈たり

春の夜のひとときは千金のねうち。
おぼろ月のもとに清らかな花の香り。
たかどのからは歌や音楽がひそかにきこえて来る。
ひとけのない中庭にぶらんこがさがっており、夜はしんしんとふけて行く。

「中国の名句・名言」(村上哲見先生著)を参考に、抜粋させて
いただきました。間違えていないといいのですが。。
歯切れのよい調子で心地良いものの、ほんわか酔えそうでも
ある詩です。

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中秋の月 夢幻能と蘇軾 [詩]

中秋の月を、見ることができました。黄色いお月さま[満月][夜]が綺麗です。
虫の音も華やかでなかなか、よいお月見になりそうです。

昨日に続いて、もう一つ、今日、想い出したことがありました。

以前、読んだ本の中で紹介されていた短歌と、それにまつわる記述です。
大変美しく感じ、「孤絶」という言葉とともに心にのこっていましたが、忘れていて
今日ふと想い出しました。
それは、「日本人の心」(相良亨先生著)に紹介されていた、謡曲「姥捨」の話で
この謡曲は「古今集」の

わが心 なぐさめかねつ 更科や 姥捨山に 照る月をみて  
をもとにしていると説明されています。

謡曲「姥捨」は
『捨てられた老女の霊が八月十五夜に都からの旅人の前に「白衣の女人」としてあらわれ、
月光の下に舞う。しかし夜が明けそめると、老女の姿は旅人には見えなくなる。かくて
旅人は去り、老女は再び「独り捨てられ」た身となる。・・・』。(P174)
という筋なのだそうです。

一般的に
『夢幻能において、亡魂はその妄執のわだかまりを語り、あるいは舞うが、鬱憤する心を
語り、あるいは舞うことによって、亡魂はあるやすらぎを得ることになる。ただ、謡曲に
おいては、心をはらし、ある安定をうるためには、人がこれを受けとめてくれることを必要と
している。・・・亡魂は、その妄執の苦しみのゆえに弔われることを求めて、化身となり
幽霊となってあらわれてくる。・・・亡霊は、語ることによって、弔われることを求め、やすらぎ
を求めるのである。』(p170)
のだそうです。

心理療法などで、人の傾聴により、人が癒される側面を、象徴的に表している気もします。

筆者は
『老女には人恋しさも残されているが、老女があらわれてきたのは、むしろ人とともにみた
八月十五夜の月である。月にその孤絶を慰めようとするものである。俗情を絶した老女の
亡霊が、その孤絶を月に慰めようと舞う舞は透明な清らかな美の世界である。清らかさは
月光の清らかさでもある。・・・』(p175)

『月光のもとに慰めを求めて舞う老女は、その慰めを求めて舞を舞ううちに救済されない者
としての孤絶をいやましに感じないではおられなかった。歓喜と孤絶へつき戻されるという
二つの方向が一つになった舞である。』(p175)

と書いています。

普通、亡魂は人の傾聴により救われるのですが、この謡曲では老女は救われず、透明なまま 透明な哀しみと美しさとして存在し続ける、ということのようです。
久々に「日本人の心」を手にとり、これを読んだ時の感動を想い起しました。

以下の蘇軾の詩とともに、想い出しながら、秋のお月見をしたいと思います。

蘇軾の「中秋月」
(「宋詩選注 2」 銭鍾書/著 宋代詩文研究会/訳注 東洋文庫 平凡社)より

中秋月[満月]

暮雲収尽溢清寒   暮雲 収まり尽きて 清寒 溢れ
銀漢無声転玉盤   銀漢 声 無くして 玉盤 転ず
此生此世不長好   此の生 此の世 長(つね)には好からず
明年明月何処看   明年 明月 何れの処にか看ん

夕暮れの雲はすっかり消えてなくなり、あたりは清々しい冷気に満ちている。 夜空には天の川が音もたてず流れ、玉の皿のような丸い月が転がっていく。 この人生と中秋の夜が、いつも今宵のようにすばらしいとは限らない。この明月 を来年はいったいどこで眺めることになるのだろうか。[夜]

[満月]

澄んだ秋の空気は、ある種、身を切るような透明な感じがします。
やはり、私はほんわかやわらかで浪漫的な春の方が、安らげて好きな季節です。
秋は好きなのですが上記の理由でちょっとにがてですので同じく蘇軾の「春夜」を写してみます。。

春夜[かわいい]

春宵一刻値千金   春宵一刻 値千金
花有清香月有陰   花に清香有り 月に陰有り
歌管楼臺聲細細   歌管 楼臺 声は細細たり
鞦韆院落夜沈沈   鞦韆 院落 夜は沈沈たり

春の夜のひとときは千金のねうち。 おぼろ月のもとに清らかな花の香り。 たかどのからは歌や音楽がひそかにきこえて来る。 ひとけのない中庭にぶらんこがさがっており、夜はしんしんとふけて行く。

こちらは「中国の名句・名言」(村上哲見先生著)を参考に、抜粋させていただきました。
間違えていないといいのですが。。

こちらは、歯切れのよい調子で心地良いものの、ほんわか酔えそうでもある詩です。
孤絶は美しくても、やっぱり厳しいです。。





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中秋の明月 (「北京故宮 書の名宝展」と蘇軾の詩) [詩]

もうすぐ中秋の名月ですね。
先日、江戸東京博物館に「北京故宮 書の名宝展」を見に行きました。

最大の目玉作品は「書聖」王羲之(おうぎし)の「蘭亭序」(らんていじょ)の
写本ということで、これを見に行ったのですが、館内特に「蘭亭序」の前は
混んでいました。詩でも有名な蘇軾の書、書家として武人として有名な
顔真卿の作品も見ることができました。

一つ、いいなぁ、この詩の内容も、綺麗なんだろうなぁという作品がありました。
(中国語の教養が不足している[がく~(落胆した顔)]ために、詩の内容は漢字からの想像でした。)

康煕帝の「柳条辺望月詩軸」だったのだろうと思います。素直な感じの字でいいなぁ と思いました。蘭亭序に比べると見ごたえの点では、やはり蘭亭序なのかな とは思いましたが。すっきりした良い雰囲気で字が作者を表している作品なのだろうなと 思いました。(といっても、作者については知りません。。)

[ぴかぴか(新しい)]
ところで、蘇軾の「中秋月」という詩を見つけました。
(「宋詩選注 2」 銭鍾書/著 宋代詩文研究会/訳注 東洋文庫 平凡社)
知り合いの方からいただいた本です。どうも、ありがとうございます。[るんるん]
ちょうど康煕10年の中秋だそうですので写してみます。

中秋月[満月]

暮雲収尽溢清寒   暮雲 収まり尽きて 清寒 溢れ
銀漢無声転玉盤   銀漢 声 無くして 玉盤 転ず
此生此世不長好   此の生 此の世 長(つね)には好からず
明年明月何処看   明年 明月 何れの処にか看ん

夕暮れの雲はすっかり消えてなくなり、あたりは清々しい冷気に満ちている。 夜空には天の川が音もたてず流れ、玉の皿のような丸い月が転がっていく。 この人生と中秋の夜が、いつも今宵のようにすばらしいとは限らない。この明月 を来年はいったいどこで眺めることになるのだろうか。[夜]

[満月]
これもダイナミックで清々しくていいのですが、私は同じ蘇軾の「春夜」も、調子が良く、
華やかで浪漫的、かつ豪快な感じがして好きです。

春夜[かわいい]

春宵一刻値千金   春宵一刻 値千金
花有清香月有陰   花に清香有り 月に陰有り
歌管楼臺聲細細   歌管 楼臺 声は細細たり
鞦韆院落夜沈沈   鞦韆 院落 夜は沈沈たり

春の夜のひとときは千金のねうち。 おぼろ月のもとに清らかな花の香り。 たかどのからは歌や音楽がひそかにきこえて来る。 ひとけのない中庭にぶらんこがさがっており、夜はしんしんとふけて行く。

こちらは「中国の名句・名言」(村上哲見先生)を参考に、勝手に抜粋させていただきました。

間違えていないといいのですが。。
書いてみると両方、素敵です。歯切れがいい感じがします。世の中の憂さも一時
忘れて酔えそうな詩です。明日は明月がみられますように。。

実はちょっと元気がでなかったので、李白さんの詩を写してみようと書き始めたのです
が、蘇軾さんの詩を写して、ちょっと心が明るくなりました。

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